【1年目】ゴットフリートの会 振り返り

団体運営に関する備忘録

2022年も終わり、皆様にとってどんな1年だったでしょうか?

「ゴットフリートの会」は今年5月に設立しました。年初にゴットフリートが足腰の問題で、引退馬協会の再就職プログラムを経て乗馬クラブに行くことが難しそうという話を聞きまして、有志の方と相談して引き取ることを決意。

その後、いろいろな引退馬系の団体にご相談した中で、引退馬協会さんより「サポートホース団体を設立してみては?」というご提案を頂き、丁寧にサポートして頂き、今に至ります。改めてこの場を借りて御礼を申し上げたいと思います。

千葉県のマーサファーム

その後、実際にどこに預託するのか?という話になり、訪問させて頂いたマーサファームさんが、乗馬としては活躍が難しいゴットフリートにとってはベストな環境だと考え、4月27日に迎え入れて頂きました。

その日は急遽、朝に到着することが決まり、受け入れの立ち合いのため、前日の仕事を早々に切り上げ、前日のうちに御宿に前乗りしたことを今でも鮮明に覚えています。

到着当日のゴットくん

やはり、この日のことは忘れられません。

競馬場で応援し続けていた彼と約3年ぶりの再会でしたが、相変わらずの栗毛のカッコいい馬体は健在。最後に水沢競馬場で会った時にもすでに足腰があまりいい状態ではないことを感じ取っていたので、なんとか無事にここまで来てくれたことを嬉しく思いました。

この当時のゴットくんは、あまり変なクセもなく、与えられたニンジンを大人しく食べる”かわいいやつ”でした。当時の様子はYouTubeに載せていますので、機会があればぜひご覧ください。

当時、乗馬経験もない私が引退馬を引き取ることに不安はありました。その中でも、仮に会員が集まらなくても「これだけは預託料に回せるから大丈夫かな…」など、いろいろ考えました。

しかし、そんな不安を吹っ飛ばしてくれるかのように、おかげ様で「ゴットフリートの会」には多くのファンが集まってくださいました。

そして、今振り返っても、あの時、引き取りに手を挙げてよかったと思っています。

会社員をやりながらなので、頻繁にゴットフリートのもとを訪れることはできませんが、訪問する日が決まると、遠足を待ち望む子どものような気持ちになります。

「今度は、どんなおやつを持って行ってあげようかな?」

こんな風に考えることが日々の活力になっています。

そして、牧場に通うことになってわかったのは、「馬たちには、それぞれユニークな個性や性格を持っている」し、「その性格もどんどん成長していったりする」ということ。

これは競馬など、外から見ているだけではわからないことだったと思います。

ゴットフリートも来た当初は人懐っこいキャラでしたが、環境に慣れてくるとご存知の俺様キャラになりました。

訪問された方はご存じでしょうが、馬房でエサをあげようとすると変顔をするし、逆に来た当初よりもゆう癖(横に揺れる癖)はかなり解消されてきています。

この変顔を、初めて訪問される方にとっては怖いと思いますが、接しているうちに「本当に怒っているわけではない」ということがわかると思います(本気で隣のチェスくんにキレている時もありますが…苦笑)

いまだに他の馬のことがあまり好きにはなれていないようですが、そういった部分も2023年以降、少しずつ変わっていくのではないでしょうか。

「ゴットフリートの会」会員の皆様や、マーサファームを訪問される皆様には、ぜひそのあたりを温かく見守って頂けたらと願っております。

2023年も「ゴットフリートの会」をよろしくお願いいたします。寒い季節が続きますので、皆様もどうぞご自愛ください。

2022年12月末日
ゴットフリートの会
露木 慧

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