ゴットフリートって、どんな馬?

ゴットフリート・G1朝日杯FS3着
JRAのG1レースで3着になったことも

2010年生まれ 栗毛の男の子(セン馬)です

ゴットフリートは2010年4月23日に北海道のノーザンファームで生まれました。お父さんは逃げ馬として有名だったローエングリン、母はマチカネササメユキ。実は、あのG1・9勝をあげたアーモンドアイの遠戚だったりします。

名前の由来は?

ゴットフリートの名前はワーグナーのオペラ『ローエングリン』に登場する人物に由来しています。この物語の中で白鳥の騎士ローエングリンが物語の終わりに公国を去ったのちに、代わって世継ぎとなるのがゴットフリートです。

見栄えのよい栗毛の快速馬の父ローエングリンにそっくりな風貌もあいまって、「物語のように父の後継者なって欲しい」という願いもこめられて、この名前がつきました。

左がゴットフリート、右がローエングリン。毛色や星の場所や形がそっくりです。

JRAで23戦、岩手競馬で41戦も走りました

2歳の時、美浦・斎藤誠厩舎に入厩し、競走馬としてのキャリアをスタートさせました。新馬戦から2連勝を果たし、2012年の12月にはG1・朝日杯FSに挑戦、3着と好走しました。その後も共同通信杯で2着になるなど活躍しました。

キャロットクラブの馬だったこともあり、また一口当たりの出資金額を安かったことから多くの出資者に夢を与える存在でした。

4歳以降は、レースに向かう際にトラブルなどもあって順調にレースに向かうことができなかったなどもありましたが、5歳時の12月には3年2ヵ月ぶりの勝利をあげるなど、一生懸命に走るサラブレッドでした。

厩舎カラーの緑色の馬具がトレードマークでした

その後、6歳の時に新しい馬主さんに売却され、岩手競馬へ移籍、盛岡競馬場・水沢競馬で41戦5勝。血統的にはダートが向かない馬だったと思いますが、そんな向かない舞台でも大きな休みもなく、時には泥を顔に浴びながら9歳まで頑張って走りぬきました。

最終的には、2019年5月のレースで骨折を発症したこともあって現役を引退。岩手競馬に移籍した当時から元出資者の方が引退後のセカンドキャリアの道を模索していたこともあって、無事に引き取ることができたとお聞きしています。現役当時からファンが多かったこともあり、ゴットくんの余生について気にされている方は少なくなかったようです。

現役最後となったレース(水沢競馬場)
引退レースとなった水沢でのレース。最後まで頑張りました。

引退後について

引退後は、新しいオーナーさんの元で乗馬としてのセカンドキャリアを送る予定でした。そのため、引退馬協会の再就職支援プログラム(リトレーニング)に参加しましたが、現役時に多くのレースを走った影響もあり、腰や肢に疲労が溜まりやすく、乗馬の世界に進むことを断念しました。

そういった事情もあり、ゴットフリートのファン有志で当会「ゴットフリートの会」を立ち上げ、2022年4月にマーサファーム(千葉県)へ移動して、第2の馬生を送っています。

ゴットくんの最新の近況については「近況情報」にてお届けしています。

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